理事長  高野 紀美



 のぞみ会は神奈川リハビリテーション病院に入院していた数名の変形性股関節症の人が、この病気について正しい知識を得たい、また同じ病気の仲間と情報を交換し、支えあい励ましあっていきたいと新聞で呼びかけ、1986年6月に患者会を創設しました。60数名で始めた会ですが、現在は全国で16支部、6,500余名からなる団体になっています。

 股関節症は関節軟骨が磨り減り変性を起こして、股関節が壊れてくる進行性の病気です。原因はいろいろありますが先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全がほとんどで、圧倒的に女性に多いことが特徴です。また、明らかな原因がなく、欧米に多い一次性股関節症は変形性膝関節症と同様、社会の高齢化に伴い今後ますます患者が増えるのではないかと思われます。

 病状は年齢、発病時期、片側か両側か等で異なり個人差があります。病気が進行すると股関節が痛み、日常生活に不便をきたすので病状が悪化しないように、体重の増加に気をつけ股関節周囲の筋力を鍛えておくことが大切です。
 
 今でこそ、この病気を知る手段はインターネットを始め豊富にありますが、発足当時は股関節症の患者向けに書かれた書籍すら皆無の状態でした。近年は一部の施設ですが三次元の画像診断や人工股関節にロボット手術、ナビゲーション手術といった種々の手術支援システムも導入され、日進月歩に進歩する医療に戸惑うことも少なくありません。これらは最新情報として皆さんには伝えますが選ぶのは本人自身であることはいうまでもありません。さまざまな情報の中から自分にとって最適な医療を選び、障害を抱えながらも“のぞみ”をもって生きてゆくことを会の目標にしています。

 当会は長い間、任意団体「変形性股関節症友の会」として活動してまいりましたが、2002 年10月に東京都より特定非営利活動法人(NPO法人)に認証されました。事業は @講演会などによる股関節症に関する普及啓発 A機関誌の発行及び情報提供 B相談事業 C情報交換のための交流会の開催などです。

 これらの事業を行うことによって会員が主体的に問題を解決していけるような支援やアドバイス、医療・福祉の情報提供を行っていきたいと思っています。 

          


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